いよいよ抗癌剤治療の準備!!

2016.1.21(木)のこと。
さて、H病院とのゴタゴタはともかくとして、いよいよもって抗がん剤治療の準備開始である。
もうとっくに、私の腎機能は抗がん剤ができる状態にまで回復している。
今日は私の胸にポートと呼ばれる点滴用の台座のような装置を埋め込む日。
このポートと呼ばれるもの。
私が設置するタイプの正式名称は、MRIポート(グローションカテーテルタイプ)というものらしい。
以下に、そのポートなるものの参考画像を示してみる。

 ポートのイメージ:私に設置された実物
 ではありません。

 ポートの埋め込み施術イメージ

どうして、こんなものが必要なのか?
ここまでの腎機能回復の24時間連続点滴の時は、腕から普通に点滴を行っていた。
でも、抗がん剤の時はなぜ?とも思うところ。
説明に来た看護師さんに聞いてみると、やはり薬の種類が全く違うということ。
抗がん剤は確かに治療を行うものであるが、ある意味、劇薬でもあるということから血管を傷めてしまう可能性があるということらしい。
そのため、直接、血管に針を刺すのではなく、胸部に埋め込まれたこのポートの台座のようなシリコン部分に針を刺し、カテーテルを通して、いきなり心臓の大静脈に薬を送り込むという方式なのだそう。
そのため、血管に針を刺すわけではないため、血管の傷みは防止できるという発想のものらしい。

なるほど・・・・・。
と、一応は納得。
ただ、施術は10~15分で終わるとはいえ、レーザーメスを使っての外科的処置でもある。
ちょっとばかし、怖さはある。

そして、その日の夕方。
1Fの放射線室に呼ばれる。
レントゲンを撮ったりするいつもの部屋であり、ここで処置をするらしい。
処置用の簡易ベッドに横になり、埋め込み部を消毒、局部麻酔の注射を打つ。
「すぐ終わりますからねぇ~」「傷みはないと思いますが、万一、痛みを感じたら言ってください」と、スタッフから声をかけられる。

テキパキと準備が進められ、「それでは、開始しまぁ~す」とのことで施術の開始。
痛くはないというものの、いきなりチクリという感覚から徐々に痛みが広がってくる。
レーザーメスが入ったのだろうか。
「嘘、痛いじゃない・・・・」とは思うものの、我慢できないことでもないので、しばし我慢。
そして、切開した部分に何やら押し込んでいる感覚があり、スタッフもゴソゴソと私の胸部あたりで何か作業をやっている。
しかし、痛いんだなぁ・・・・これが。
あまりに痛みを感じるため、とうとうスタッフに「すいません、ちょっと痛みがあります・・・・」と告げる。
「あっ、はい、わかりました」と、一旦、作業の手を止め、追加の麻酔を打ったようである。
少しすると随分楽にはなったが、痛みが完全に無くなったわけではない。
そして、何やら胸のあたりをゴソゴソとやっていたかと思うと、そのスタッフさん。
なんと!!
おもむろに、突然、体重をかけて私の胸部を圧迫し始める。
これが、モーレツに痛いのだ。
思わず「痛い!!」と声を上げるが、「すいません、少しの間、我慢してくださいねぇ~」と軽いお返事。
しばらくこの状態が続くが、私もいいかげんにしてほしい!!と思った頃に「終了です」との声がかかる。
そして傷口の縫合作業。
時間にして、ほんの10~15分位の短い間だったと思う。
やっと、終わったと思うものの、先程の痛みがしばらく残ったまま。
いったい、何されたんだろうという感じである。

これは病室に戻っても、しばらくは同じ状態。
鏡に映して私の胸を見ると、右の図のような状態。
何だか胸のあたりに違和感を感じる。
先程のスタッフに聞くと、お風呂にもすぐ入れるし、寝返りをうったり、多少はこの部分を圧迫するようなことがあっても、まったく問題はないのだそう。
カテーテルが静脈から外れると、ちょっと大変になるらしいのだけれど、それはよほどの衝撃を与えない限りは大丈夫とのこと。
まず、普通の生活状態では、あまり気にする必要はないらしい。

ただ、そうはいっても、この胸のあたりのポコッとした感触は、あまりいい感じではない。
まぁ、慣れるしかないのだろうか。
そうこうしているうちに先ほどの痛みは治まってきたが、今度は右腕が思うように上がらないことが判明。
いや、正確には上がるんだけれども、痛くてそれ以上、上げられないという説明の方が正しい。

夜の担当の看護師さんに訴えると、「先生に聞いてみますね・・・・」とのこと。
しばらくすると、先生からの返事があり、明日の朝一番にレントゲンを撮って確認するということに。
かなり不自由だが、我慢するしかないようだ。

そして、明日はいよいよ抗がん剤の開始。
看護師さんが明日の治療計画書のようなものを持ってきた。
<抗がん剤投与計画書・・・のようなもの>

投与する薬の種類や投与の順番、それぞれの副作用などが書かれている。
まぁ、今はあまり実感がないけれども、とりあえずは眺めておくことにしよう。
抗がん剤の使用に、やや抵抗感を持っていた家内も、ここにきては、もうこれに賭けるしかないという気持ちになってきた様子。
私の心理状態は、癌患者当事者のクセに、相も変わらず妙に落ち着いている。
右腕が上がらないのは、物凄く気になるが、とりあえずは明日に備えて眠ることとしよう。
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テーマ : 末期がんの闘病記
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

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