退院後の出勤!!

2016.1.27(水)のこと。
退院後、職場へ初出勤の日。
約2週間の入院だった・・・・・、というか無事に済んだという感じ。
とりあえず、生きて帰れている。
しかもまったく無事で。
抗がん剤の副作用については、今はまったく感じない。
吐き気もけだるさも、口内炎も脱毛、けだるさといったものも一切ない。
もちろん、患部の痛みもない。
この状態で、果たして癌に、効果的な一撃を加えることができたのであろうか?
これについては、まだまだなんとも言えない。

この日、職場までの通勤も気のせいか楽になっている。
やはり、昨年暮れから今回の入院前までは通勤が辛かった。
地下鉄構内の階段の上り下りもそうだし、車内でも座れる時はまだよいが、吊革につかまって立って乗車する場合は、ちょっと気を許すとフラついて倒れそうになることもあった。
そして、普段の私の歩行速度はかなり早いほうなのだが、さすがにその時は足並みはゆっくりとスローモー。
ホントに病人なんだと実感したし、「私は、後、何度通勤できるのか?」と真剣に思ったほど。
しかし、この日は久しぶりに私の足も軽い。
ずっと、病室や家に閉じこもっていたため、かえって体力や筋肉も鈍ってしまっているかと思ったが、息も切れることもなく順調な通勤状態である。
これは、いい。
癌に対する、抗がん剤の効果とも考えたいのだが・・・・・・・。

職場に着いて、さっそく職員に報告。
まずは今の体調の状態と、入院時の処置の経緯、不在時の業務についてお詫びを申し上げるのと、何か変わったことがなかったかの確認。
やはり、大変、心配されていたようで、とにかく無理をしないようにと労わりの言葉をかけてくれる。
でも私は、今の状態だと、まったく業務に支障がないことと、通勤時も楽になっていることをお伝え。
とにかく、今日から通常勤務に戻れることを宣言。
実際、業務についてもまったく困ることはなかった。
却って、2週間不在にしていた仕事を整理するのと、各お客さんに連絡をすることなど、慌ただしく忙しい。
でも、私には、この方が良いようだ。
非常に心地よい。
病気前の日常では、「今日も仕事かぁ・・・・・」などと思うこともチョクチョクあったのだが、今は私の生活サイクルに、仕事というものが、これほどなくてはならないものだということに、改めて思い知らされる。

そして、私の病状を全て伝えていたチームの仲間も、職場に私が入った途端「大丈夫ですか・・・・」、「無理しないで、もう少し休まれて・・・・」、「おかえりなさい、きっと無事復帰されると思っていました・・・・」などと、声をかけてくれる。
こちらにも、不在時の業務負担に謝意を述べ、かけられたお言葉、ひとつひとつを丁寧に受け止めながら対応する。
こんな私に・・・・・・・。
ありがたいものである。
本当に感謝の念に尽きない。

そして、私の病状を知らないこのフロアのメンバーも、どういう理由で私が入院していたかは知らないまでも、各々、やはり気遣いの声をかけてくれる。
こちらの方々にも、ありがたい気持ちでいっぱいになる。
つくづく人は、どんなに突っ張っていても、一人で生きているものではないのだと実感する。
この方々には、実は私としては、自分の病状や状態を秘密にしておくつもりもない。
だから、事情を打ち明けたチームの仲間にも、特段、口止めのお願いもしていない。
自然に伝わって、みんなに事情がわかるのであれば、それはそれでいいと思っている。
むしろ、今後、もっと治療に時間を割いて職場を空ける機会が増えるなら、この方々にもちゃんと説明しなければとも思うほどである。

癌になった方々が、それを公表するかどうかは色々な考え方があると思う。
当事者個人の考え方や生活環境、仕事の性質や業務責任、病状の進み具合や治療計画にもよる。
また、本人が気力・体力ともに、どれだけ日常を維持できる状態なのかにもよるとも思う。
有名人の場合を見ても、某元人気女子アナのように家族・我が子にすら病気のことを伝えずに、若くしてその生涯を終えた方もいらっしゃる。
私個人としては、残された人々への気持ちの考え方の結果によるものなので、その賛否は安易に語られるものではないと思う。
最終的には、当事者個人の人間関係や生活環境による、想いや配慮によるものなのだろう。
私の場合は、病気による同情などはまったく不要でしかないのだが、度々、業務を抜けることでフロア全体に少なからず影響を及ぼすようであれば、「いったい、どうしたんだろう・・・・・」という疑問にはちゃんと事情を説明する責任があるのではと考えてもいる。
まして、これからの2月・3月は繁忙期に入るのだ。
ただ、これについては最終的には、ここの管理者に判断を委ねていることでもあり、私一人での想い込みでもいけないと考えてもいる。
まぁ、この件は、今後の治療状態をみながら、しばらく様子を見ていくしかない。

とりあえず、無事、退院初日は非情に充実した1日として終えることができた。
そして、今週末の金曜日は、また休みをいただいて土曜日までの一泊二日の短期入院で、二回目の抗がん剤を実施する予定である。
できれば、日帰り治療もしている人もいるということなので、私も今後はそういう方向にもって行きたいと思うところ。 にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
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テーマ : 末期がんの闘病記
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

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