私の闘病を支えていること・・・・・(2)

病気発覚から現在に至るまでのこと。
私のこの闘病の支えになっていることがまだある。
それは、仕事・・・・・・・・。

これがあるからこそ、私は私として維持できている側面もあるようだ。
正直なところ、私は元来、それほど熱心な仕事人間ではない。
世間で言われるような、ハイパービジネスマンなどとは、まったくの対極。
一応、仕事は真面目には取り組むものの、すぐにダルイとかの言葉が口をつく。
こういう人間だ。

ただ、こういう状態になってみると、自分の周りのことがまるで違って見えてくる。
仕事があるというありがたさ、自分のできることがあるということ。
私を必要と思ってくれる人達がいるということ。
これは非常に尊いことなのだと、今更ながら実感している。
余命を宣告されるということは、ある意味、運命を司る者たちから「おまえは、もうこの世に必要ない!!」と言われているようなもの。
しかしこの、仕事があるということは、その解釈に反して、まだまだ私はこの世に居場所があるということの証明にもなろうかと思うことができる。
つまり、仕事を通して様々な人達から、私の存在がまだまだ認められているという、この実感こそが私の日常の原動力になっていることは確か。

ちなみに私の仕事は、困っている方々への相談対応と、解決に向けての具体的な行動支援を行うこと
言葉にすると、たったこれだけの一行でまとまってしまうが、実際には様々な人をお相手させていただくだけに、なかなかに奥が深い。
私自身、社会人として、今まで様々な仕事を経験してきたが、最終的に落ち着いたのはこの仕事で、私自身の最後の天職と思っている。
通算すると、この分野の仕事はもう、いつの間にか20年を超える経験を有し、ベテランといってしまえば、まぎれもなく私はその位置づけになってしまう。
しかし、この仕事に終着点はない。
これだけの経験をもってしても、色々な人と向き合い、様々なケ-スを体験するたびに、新たに学ぶことが多く、未だに私は発展途上という自覚がある。

対象となるお客様は、その日その日の不特定多数の方々の対応も行うが、特定のお客様を個別対応として定期的な予約対応での集中支援を行ってもいる。
その方々の人生に多大な影響を与える性質を有する私の仕事は、とにかくその方々の気持ちに寄り添う真摯な姿勢と、抜本的な解決策の提案など、かなり繊細でありながらも、明日を切り開くべき成果を出さなければならない。
正直、なかなか難しいケースも存在し、私自身も一緒に悩み、一緒に闇を模索するという難易度の高いケースもある。
だからこそのやりがいもある。
苦難の末に、明日への道が開け、お客さんの苦労が報われる時、お客さんの未来を信じて行けると確信した時、私もこの仕事の冥利に尽きるというもの。

そのため、仕事のことや、今対象としているお客様個人個人のことを考えていると、正直、私の病気のことなど頭からふっとんでしまう。
これはもう、入院中も、4時間の点滴中も、抗がん剤後の倦怠感で臥せっている時でも、温熱治療で熱さに耐えているさなかでも、常に私の頭の中にあること。
このことが私の闘病の支えになっているということも間違いのない事実。

そういう意味では、私のようなこんな状態でありながらも、私の意を汲み取っていただき仕事を継続させてくれている、私の職場の組織の寛大さと、関係者皆様方のお気持ちにも、もう言葉にならないほどの大感謝で、このことには家内もまったく同じ気持ちでいる。
その分、私はこの仕事へ全力で向き合わさせていただき、この仕事にまさに命を懸けて取り組むことこそが、私の闘病でもあると思ってもいる。
それは、このブログのテーマでもある、癌と共に働くということを、私はこの体が力尽きる限界まで、全身全霊で実践していこうと思う。
にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村

テーマ : 末期がんの闘病記
ジャンル : 心と身体

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR