新たな決意!!

2016年8月以降のこと。
腫瘍マーカーが激下がりしたのは、この前の投稿でお示しした通り。
私の癌の部位には、数100種類あるといわれる抗がん剤の中でも、たったの2種類しか使えない。
そして、この抗がん剤でさえも、最初の説明では副作用がありながらも、その癌への対抗策として必ずしも有効とは言い切れない、とまで言われていた。
つまり、まったく効かないというケースもあるということ。

それが・・・・・・・。
こんな形で、効果として現れてくるとは・・・・・・・。
正直なところ、私には寝耳に水といったところ。
決して、この闘病に対して悲観していたわけでもないのだが、どうにも私の中には改善するというイメージがなかなか持てなかった。
奇跡が起こりえるということは、話としては理解していたものの、それが私個人に及ぼされることとは、どうにも私のこれまでの人生観からは、どうしても考えにくいことでもあった。
他の多くの癌患者の方々のように、「なにがなんでも・・・・・」とか、「必ず癌に打ち勝つ!!」というような気持ちが、私にはどうしても湧き上がらないのである。
ただ、淡々と流れに身を任せるしかない。
来るべき時が来たら、それを素直に受け入れようという、よく言えば自然体。
諦めが早いというか、消極的人生観ともいえるのかもしれないが、その実、それほど、あきらめの極致に達しているというわけでもない。
局面が変化すれば普通に動揺もすれば焦りも覚える。
でも、この私の心情は、5年後の生存率が3%にも満たないという、あまりにも強力・強大な敵を前にした、私のある意味、無意識下の対抗手段でもあったのかもしれない。
だから私の場合に限ったこととお断りさせていただくが、私の癌闘病のテ-マは「むきにならないこと!!」というのが、やはりここで、どうにも確立されたようでもある。
これが、人に言わせれば「その姿勢が、却ってよかったのでは・・・・・」とも言わしめてもいる。

何にせよ、この効果が現われたというのは、私一人の力ではない。
家内をはじめとして、各医療機関の皆さま、生きる糧となる仕事を与えてくれる職場の皆さま、またその私を支えてくれる仕事仲間、ともに成長させていただくお客様、そしてさらに私の数少ない友人たちのおかげであることは、ここに改めて記しておきたい。
本当にありがとうございます。


そして・・・・・・・。
ここ最近、私には目に見えない何者かに、「もしかして守られているのでは・・・・・」という実感が生まれてきてもいる。
我が家には神棚も仏壇もあるが、実はお恥ずかしながら、それほど熱心な信者でもない。
神仏や、スピリチュアルな世界に、特別に傾倒しているわけでもないのだ。
この闘病で特に何かを祈願したり祈とうしたりということもない。
せいぜいお正月に初詣でに行ったくらいのこと。

でも・・・・・・・。
ここにきて、なにか見えない法則というか、力学のようなものがあるのかもしれないという感じがする。
こんな気持ちは生まれてこのかた初めてのこと。
これは単なる私の今のメンタル上の想い過ごしかもしれないけれど、ここにも、こんな私にもなにかのご加護があるのならば、やはり感謝という気持ちは忘れてはならないと思うようになってきた。

さて、私の実質上の体調はすこぶる良い。
食欲も出てきたこともあり体重も増加中。
体のだるさ辛さも一切ない。
ただ、治療については、この腫瘍マーカーの数値が下がったとはいえ、相変わらずのパターンで継続。
しかし、この頃の私の実感としては、HW病院のA医師に、恐れ多くも「なんだか病気ということを忘れてしまいそう・・・・・」とも訴えるほどに好調。
本当に、正直なところ何がなんだかわからない。

しかし・・・・・・・・・。
絶対に忘れてはならないのは、この抗がん剤もいつかは効かなくなるということ・・・・・・・・。
効果は永遠ではないのだ。
おそらく、このことに関しては、私の場合も決して例外はないだろうと思う。
そのため、どんなに今いい方向に向かっていたとしても、誰に励まされても、私には老後のイメージは持てない。
おそらくは、いや、まちがいなくそこへ到達する前に私の命は尽きるであろう。
それも、そう遠くはない将来かもしれない。

今、私の残された命が、少しばかりどうやら長らえることができたらしいということだけで、決してそこは忘れてもいけないのだろうと思う。
だからこそ、ただ浮かれるばかりではなく、残された時間を大事に考え、今まで生きてきた、また生きている意義を改めて考えて行かねばならないとも思う。

そう・・・・・・・。
私にはなすべきことが、まだまだあるということなのだ。
幸いにも私には仕事がある。
この体験から得ている恩恵に応えられるべき舞台・ステージがまだあるのだ。
私と今向き合っているお客様、これからも残された時間で出会うであろうお客様達。
基本的には縁もゆかりもない方々ではあるものの、こんな状態の私と向き合うのも、これもまた、何かの運命の力学が働いているのかもしれない。

まさに残された時間・命の中で、私がなにか報いることが残されているというのは、これは私にとっては、たいへん幸せなこと。
我が身の延命やら生存ということも、確かにそれが実現すれば幸せなことなのかもしれない。
しかし、それが叶わないこととしても、生存している意義、生きてきた証を残せるということは、これはこれで私には充分な幸せ感がある。
まだ、どうやら時間はあるようだ。
いつ何時、何が起こったとしても、思い残すことがないように、報いることに専念させていただこう。 にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
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テーマ : 末期がんの闘病記
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

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