間質性肺炎入院(2):謎の発熱!!

 2017年7月22日(土)~7月28日(金)までのこと。
間質性肺炎での入院2週目になる。
この日の朝、血糖値168。
いつもの厳密な管理でいえば、まだまだという数字ではある。
でも、ステロイドを使用しているという状況から少し甘目に見ると、まぁまぁというとことであろうか。
このくらいだとインシュリンを使う指示は出ない。
予定通り本日から、ステロイドの量が10g減らされて50gで、この日も点滴となる。

7月23日(日)
この日は10時より、先日申請していたとおり外出。
例え、数時間でも病院を出られるのはとてもうれしい。
目標は14:00に帰院の予定。

自宅に着くなりワンコ達と戯れ、その後、この季節ではありながらマスクで完全防備をして、近所の大型スーパーに行ってみた。
う~ん。
かなり体が鈍っているね。
ずっと毎日、病室の中だけで生活をしているだけに、ちょっと歩いただけで息も切れるし足元もふらつく。
すぐに疲れてしまう。
何を買うわけでもないため、スーパーめぐりはホドホドにして、昼食をまたしても外食にし、すぐに家へ戻ってきた。

家に戻ると、庭の気になっているところを少しだけいじってから入浴。
病院ではシャワーしか浴びられず、それも点滴の針を抜くタイミングでしか利用できないため、やっぱり家の浴槽にどっぷり浸かるのは気持ちがいい。
いつもの日常では、このお風呂も面倒くさがっていたものだが、暮らしのリズムが失われると、日々の当たり前が実にありがたいものだということが思い知らされる。

そして、時間が来たので、「また、どこかへ行くの?」という顔をしているワンコ達に挨拶をして、またあの病室に向かう。
喜ばしいことではないが、今やもう、あの病院は私にとって第2のねぐらになってしまった。
病室に入って、すぐに血糖値を測ると、やっぱり480くらい。
ただちにインシュリン注射。
夕食後にもう一度測って、それでも高ければさらに単位を上げるとのこと。
でも、なぜかその夕食後に測ると、食後なのに270くらいだったので、このまま様子を見ることになる。
確かにお昼の外食の影響はあるとはいえ、この日はそんなにすごいものを食べてはいない。
そして、夕食後に一気に下がるというのも、結構な謎である。
まさに、ステロイドを使用する肺炎対策と、血糖値調整のせめぎ合いといったところであろうか。

7月24日(月)
この日の朝、血糖値は正常。
まだまだ、あてのないこの入院生活の一日が始まる。
いったい、いつまでこの生活が続くのか・・・・・・。
癌のことも含めて、私はいったいどうなるのだろう?
この日は朝から気持ちが沈んでいる。

そのせいもあってか体温が37℃ちょっと、ということでやや微熱。
そして、ダラダラと午前中を過ごし、14:00の定期検温では38℃となる。
あわてて測り直すと37.3℃。
看護師さんに伝えると、冷却パットを持ってきてくれて、「少し冷えたらまた測ってみましょう!!」とのことになる。

15:30頃、M医師がやってくる。
先週の血液検査の結果としては、感染状態としては正常の数値が出たとのこと。
ん?
ちょっと、この感染状態としては正常という意味が分からず。
先週土曜日からステロイドの量を減らしているが、このまま続けて今週いっぱい様子を見るということを言い渡される。
「週末に検査と写真画像を撮って、今後の対処を検討しましょう」とのこと。
私からは、今日は少し微熱が出ていることを報告。
その後も、時間を置いて体温を測ってみるが、上がったり下がったりが繰り返される。
なぜか、エアコンもいつもと変わらぬ設定なのに、就寝時は寒気がした。

7月25日(火)
この朝も体温は37℃台。
体調としては頭痛がするとか、けだるいとか特別な自覚症状はない。
食欲は変わらず落ちない。
でも、この入院以来、家にいるよりガッチリと食べているはずなのだが、体重は4kgくらい痩せてきている。

午後、優雅に昼寝を決め込んでいると、M医師がやってくる。
様子を聞かれるが、特に変りはない。
ただし、この微熱のことは伝える。
M医師、「まぁ、しばらくこのままで様子をみていきましょう」とのこと。
その後、食事が摂れているか確認される。
抗がん剤をずっと中止しているため、癌のほうを心配しているのであろうか?
ステロイドとの兼ね合いもあるかもしれないが、確かに食欲については一つの判断材料でもある。
M医師が戻った後にも、まだ微熱が続くため、また看護師さんが冷却パットを持ってきてくれた。

夕方、職場の職員お二人の訪問を受ける。
私が気にしていた、イベントが無事終了とのことで報告のこともあったみたい。
当日の様子を写真に納めてくれていて、私の担当だったブースも大盛況だったと、ていねいに説明してくれた。
うまくいってくれて本当に嬉しい。
後を引き継いでくれた皆にも感謝である。
本当にありがたいこと。
今度のこの4月からの職場は、私の見る限り職場運営としては色々とダメなところだらけなのだが、人間的には悪くない人達。
休暇の取り方については、今週末の検査で何かわかるかもしれないので、もう少し待ってもらうことに。

体温の変化は相変わらずだが、昨日よりは少しマシというくらいであろうか。
でも、この日も就寝時は寒気がするため、いつもより早めに寝ることに。

7月26日(水)
この日の朝も体温は37℃。
それ以外は全て正常。
でも、しばらくして体温を測りなおすと、平熱状態に安定してきた。
朝食後、看護師さんに食事は摂れているか?を確認される。
やはりマークされているみたい。

しかし・・・・・・。
午前中の点滴から異変が・・・・・。
最初の抗生物質の点滴を開始した直後、すぐに皮膚のあちこちにかゆみが現れる
今まで、ずっと入院以来続けている点滴だが、こんな症状は初めてのこと。
徐々に体にダルサも出てきた
看護師さんを呼ぼうかとも思ったが、たまたまの変化かと思い、少し様子を見ることにした。
その次のステロイドの点滴の時には収まったが、今度は異様なまでの寒気が急激に発生
もう、ガタガタ震えるほど。
さすがにこの時は「やばい、死ぬかも・・・・・」と思う。
それほど震え方が尋常じゃない
点滴が終了し、看護師さんがやって来た時に状況を訴える。
体温を測ると38℃
急きょ、厚めの布団をもらって寝込むことに。

その布団にくるまって寝込んでいると、全身の震えはやがて収まる。
しかし、熱は下がらず、頭が少し朦朧としてきた
お昼ご飯もムリそう・・・・・。
看護師さんが解熱剤であるカロナールの粉末薬を持ってきた。
しかし、午後になっても熱はひかず。
ちょうどM医師がやってきたため状況を訴える。
さすがに、38℃超えの状況には、驚いている。
何かを考える仕草を見せつつも、「とりあえず、このまま様子を見ましょう」とだけ言い残して去って行った。
一瞬、私も「それだけかよ・・・・」とは思ったものの、なすすべはない。

そして、その後すぐに看護師さんが様子を見にやって来た時に、また体温を測るとなんと39℃に上昇
さすがに看護師さんもあわてて飛び出していく。
そして、戻ってくると、先程の解熱剤の効果がないと判断したのか、座薬を持ってきた。
さらに「採血をします」とのことで、いつものお馴染みの採血管の3倍はあろうかという極太の物を持ってきて、両腕から一本ずつ血をとった。
これは肺炎以外の原因がないかとのことで、M医師の指示によるものらしい。

この時、意識がないわけではなかったが、かなりの朦朧状態になる。
正直なところ、「もはやここまでか・・・・・」というのと、「私は癌に殺られるのではなく、肺炎に殺られてしまうのか・・・・」と思ったほど。
そして、私は前にも少し述べたが、根拠のない希望をなかなか持てないという、人生観を持っている。
人様への支援では「まず、想わなければ、それ以上の結果は出ない!!」と、ポジティブな檄を飛ばすこともしょっちゅうなのだが、私は自分自身のことになるとからきしダメである。
それは、幼少の頃からの原体験が、私の脳裏に刷り込ませたものでもあり、長い人生の中では、本人の力では絶対にどうしようもない業というものがあると思っている。
だからこそ、どんな状態でも客観視できるという利点もあるのかと、この病気になってからは思うところ。

この時も、「一瞬、これで終わりかな・・・・・」という想いも頭をよぎったが、「ん・・・・待てよ・・・・」と高熱の中で別のある想いもよぎってきた。
それは私の運命を司っている者がいて、今までの私の人生に関しても悪意を持って采配をしていたとしたら・・・・・。
あくまで勝手な妄想ではあるのだが、もしも、そのような存在の者がいたとしたならば、おそらくこんなことで私の命を終焉にはしないだろう。
変な話だが、「もう少し、私をいたぶってから命を奪うに違いない!!」と思い始め、やがてそれは確信に繋がって行く。
そう、「同じ死ぬ運命としても、このタイミングではないだろう!!」と思えてきたのである。
そう考えたとたん不思議と体が楽になっていく。
いや、単に座薬が効いてきたのかもしれないが、不思議とこのネガティブパワーによって、この難局も乗り越えられたとも思えるのだ。
あまり褒められた考え方でもないし、前例もないかもしれないが、こんな闘病の考え方もあるのだと実感した次第。

ちょこちょこ連絡を入れていた家内が、やっと会社を抜け出してやって来た。
病院に向かうという連絡をもらった頃には体調も嘘のように回復。
体温も平熱で、昼食を抜いている分、空腹感も大きく感じる。
ここまで来るとステロイドの後押しもあるのか、なんだか爆食いしたい気分。
夕食の時間まで我慢できないため、さっぱりとした軽い食べ物を家内に持ってきてもらうことに。
体調的にはどうやら復活したようである。

家内が到着。
持ってきてもらった食べ物をむさぼるように食べる。
それを見て、家内は安心した様子。
まるで、死肉に群がるゾンビのようだとのことらしい。
すると、看護師さんがやってきて、しばらくの間、新たに整腸剤を服用していくことに。
M医師が感染症の疑いがあるかもしれないとのことで、指示を出したということらしい。
さらに、夕方からの抗生物質の薬の種類が変わった
これもM医師の指示なのだろう。

夕食後、家内が食後のデザート代わりに冷やしトマトを持って、再びやってきた。
相当、心配していたようだが、私の食べている状態を見て一安心したようでもある。

この日はさすがに早めにベッドに横になってテレビを見ていたが、気が付かないうちに寝てしまったらしい。
夜中にふと目が覚めると、テレビも部屋の電気も消えていた。
看護師さんが消してくれたのであろう。
とにかく、この日は、結構な一日であった。

7月27日(木)
昨日は容態の急変もあったが、この日の朝は快調そのもの。
病み上がりのけだるさみたいな感じはするものの、食欲もあり体温も正常。
朝のうちに無事、採血も完了。

ただ、まだ油断はならない。
昨日も午前中の点滴中から様子がおかしくなったのだ。
本日の昼の担当看護師は昨日と同じ人。
昨日の事情を知ってくれているだけにこれは心強い。

午後にはCT撮影。
午後になっても、検温・血圧・酸素量・聴診器による胸の音、すべて問題なし。
どうやら昨日のことは、解決したと思ってもいいようだ。
しばらくしてM医師がやってきた。
CT撮影の結果である。

まず・・・・・・。
肺の状態はよくなってきているとのこと。
おぉ・・・・・・。
昨日が昨日だけにホッとする。
しかし、良くなっているのにあの発熱はなんだったんだ?という疑問は残る。
明日、肺の専門医と相談して、今後の薬の量をどうしていくのかを決めたいということらしい。
また、血液検査の結果も、少し菌が出ているがそれほど気にする量ではないとのこと。
しかし、昨日、熱が出ているので注意は必要で、まだしばらくは、このまま様子を見ていきたいとのことであった。
ただ、気になるのは血糖値が高いので、薬で調整していきたいとのこと。

肝心の肺炎が回復の兆しがあるというのは、とても喜ばしい。
入院以来、初の朗報でもある。
さっそく家内にも連絡。
かなり安心したみたい。

夕方、看護師さんがやってきて、先日追加されたオングリザという薬を25gから倍の50gに増やすことに。
確かに血糖値はもとからの持病でもあり、かつて大きな治療をした眼と心臓への影響がでないか心配でもある。

この日、点滴を交換する日ではないのだが、こっそりと腕を濡らさないようにシャワーを浴びる。
いつもはこの点滴針を交換するタイミング(2~3日に1回)と同時に、シャワーを利用している。
でも、昨日は発熱でタップリ汗もかいたので、内緒でシャワーを浴びた。
看護師さんのなかには、濡らさないように注意すれば、点滴したままでもいいというようなことを言っている人もいたのもこの行為の後押しとなる。
確かに凄く気を使えば、濡らさずにシャワーを浴びることも可能だ。
とにかく、昨日の今日なので、とても気持ちがいい。

7月28日(金)
この日も朝から快調。
ただ昨夜は少し寝つきが悪かった。
寝てからも何度か目を覚ましてしまう始末。
おかげで、少し寝足りない気分。
おそらく今日は、タップリと昼寝をしてしまいそう。

さて、今日は肺の専門医と協議した結果が出ると思われるのだが、その結果を見て職場に休暇の取り方について連絡しようと思う。
今思っているのは、今後のことを考えて、ある程度の有休を残して、休職を使わずに病欠と欠勤扱いでやりくりをするというイメージ。
当然、病欠と欠勤の対象日は無給となるのだが、傷病手当の申請とあわせてどうしようかということを考えてもいる。
いずれにしても、肺の専門医との協議の結果を待ちたい。

そして、すっかり週末の外出に味を占めた私は、明日と明後日の連続2日間、外出をお願いできないかと画策している。
今週は例の謎の発熱の件もあったし、2日連続の外出は無理かな?とも思うのだが・・・・・。
ただ、まぁ、申請だけはしてみようと思う。
すると、たまたま看護師さんとの話の中で、明日・明後日の予定のことになり、事のついでにこの外出の件を話してみた。
いとも簡単にこの看護師さん、先生に確認してくれるとのこと。
「用向きは?」と聞かれたので、今までと同じく「私用で・・・・」と答えると、「仕事で!!」と言った方が許可されやすいとのアドバイス。
ありがたし。
午後になって、この看護師さんが外出の届用紙を2日分持ってきてくれた。
やった!!許可がおりたみたい。

しかし、午後になってもなかなかM医師が現われないため、先に職場に電話することにした。
休暇の考え方は、先に述べた、私のプランでお願いすることにした。
まだ具体的な日数がはっきりせず、何日の欠勤になるかはわからないが、それに合わせて傷病手当も申請することに。
ただ、日数が具体化しない今では、まだ申請はできない。
具体化したら、またすぐに連絡を入れることとし、とりあえず方針だけを連絡した。
あ~、いったい、いつまでこの入院生活が続くのか・・・・・・。
ただの長期入院というだけではなく、メドがないというのは結構堪える。

しばらくしてM医師が登場。
お話としては、昨日の話とほぼ同様。
肺炎がよくなっていること、明日からステロイドの量を減らすこと、抗生物質の薬の種類を変えていること等を伝えられる。
ただ、やっぱり状況としては、「このまま入院で様子を見ていく状態であるため、もうしばらくご辛抱ください」とのこと。
それから、「外出については、充分にお気をつけください」との念押しをされる。

この日はこれで特に変わりなく一日が終了。
明日、明後日の外出が楽しみである。
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テーマ : 末期がんの闘病記
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

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