放射線治療開始後のそれぞれの診察・・・・・

2018年8月24日(金)のこと。
8月20日の初めての放射線から、この週が始まった。
治療に当たっては、前の投稿で示した通りの毎日が続く。
治療そのものについては副作用も含めて、特に何か変わったこともなく、淡々と毎日が過ぎていく。

ただ、だしぬけに大きなアクシデントがあったのが8月21日の治療2日目の朝。
いそいそと、あの地獄の通勤ラッシュをくぐりぬけ、あの!!試練の階段をクリアして、やっとのことで病院にたどり着いてはみたものの・・・・・・。
受付を済ませて待合で待っていると、なにやら放射線治療室内のスタッフの動きが妙に慌ただしい。
しばらくすると、中から看護師さんが出てきて、「たいへん、申し訳ありません・・・・・・、本日は、装置が動作不良を起こして、現在動かない状態です。至急、メーカーを呼んで対処しようとしていますが、すぐには復旧のめどがたちません」ということらしい。

治療2日目にして、どうやら、とってもまずいタイミングとぶつかってしまったらしい。
同じ時間帯に来ていた同世代と思われる女性は、私よりはるかに遠いところから来ていたらしく、職場の有休もやっとのことで調整していたみたいでかなり困っている。
どうも、このまま待っていてもどうにかなる様子でもなさそうなため、私は本日の治療はあきらめることにした。
看護師さんは、責任を感じているのか、「復旧したら連絡させていただきますが、改めて治療に来ていただけるかご検討いただけますか・・・・・」と、一生懸命対応している。
でも、私は仕事の関係上、この時間ということで治療を考えていたため、残念ながら本日の対応は難しいとのことで今日の治療は断念することに。
帰りに、受付の事務員さんにも「滅多にこのようなことはないのですが、誠に申し訳ありません」と丁重に頭を下げられる。
まぁ、私としては、ちょっと拍子抜けしたくらいで、そんなに大きなことでもないため、「では、明日の時点で回復していたら、改めてお願いします」と述べて病院を後に。

そして、その日の夕方に私の携帯に着信が来ていたので折り返すと、無事装置は回復し、明日からは正常に稼働できるという報告を受ける。
うん、アクシデントがあっても、懸命に対応してくれるその姿勢が素晴らしい。
我がことのように真摯に対処をしてくれる。
私は、ますますここの病院のことが気に入ってしまった。
その翌日からは、やはり朝、病院に来るまでのシンドサはあるものの、治療や後遺症、体調の変化も特になく連日の治療が継続される。

そして、本日。
この日については、例のKY病院の定期健診の日でもあるため、朝一番をKY病院として、午後からTS病院へ行くという変則スケジュールでお願いした。

まず、KY病院の定期診断から。
相変わらず、実に淡々としたもの。
今回は採血の後は血圧測定のみ。
いつもの診察前の看護師さんからの病状の聞き取りも何もなければ、体温や体重測定もなにもない。
なんとも・・・・・。
こうも対応が変わるものなのか・・・・・。
もはや、病院として、私の体調には興味がないということか。

標準治療ができないと判断をされたことにより、患者にとっては予想されていることとはいえ、いざその局面に対峙すると、それは大いに不安を抱えることになる。
しかし、その病院での通院を続ける以上は、今後の治療・診察方針にはなんらかの説明があってしかるべきとは思うところ。
それがなにもないまま、外来診察の流れまでもがこうも変わってしまうものなのだろうか?
これは、言葉以上に、突き放された感、見放された感、疎外感までもが大きくのしかかってくる。
何だか、待合で待っていること自体が辛くなってきた。

どうなんだろう?
私はここにいて、いいのだろうか?
この病院との付き合いをやめた方がよいのだろうか?
もしかしたら、病院側も遠回しに、私に早くこの病院と手を切る決断をしてほしいと願っているのだろうか?

M医師と対面。
採血の結果、肝臓の数値が少し悪くなっている。
尿酸値も少し悪い(この症状は珍しい)、血糖値は6.4で問題なし、腎機能は横ばい、と淡々と説明される。
腫瘍マーカーについては、まったく触れられず。
週一で、温熱治療に行っているHW病院では、先日、腫瘍マーカーがまた少し上がっているとも言われている。
癌患者にとっては一番気になるところだ。
なんのために、誰のための診察なんだろう・・・・・・・。

そして、なんだかんだで、ここで色々と紹介状を出してもらっていることから、他の病院との関りの状況を質問される。
ここは、正直に今の現状を説明する。
色々とあちこちの病院に打診を試みてもいるが、今はTS病院で放射線治療を開始したという事を告げる。
すると「陽子線ではなくて?」との切り返し。
一瞬、「陽子線が無理だというのは、あなた方の通常認識でしょ・・・・・」とも思ったが、そこは大人の対応。
まぁ、結局、私が他の病院で何をどうしているのかは関心がなく、その事実だけを抑えておきたいというのがみえみえ。
基本的にはどうなろうと、あまり興味はないようで、何かあった時に自院がどうするかのことだけを考えているのだろう。

それでも「何か変わったことがあれば、すぐに連絡をください」とのことで、建前とも受け取れる言葉で終了。
その後、待合で待っていると、ここの病院利用開始時から、私に特に気にかけてくれていたベテランの看護師さん(この方のご主人も癌との闘病をしているらしい)が業務の切れ目を抜け出したように駆けつけてくれて、私の病状を確認、心配してくれた

うん・・・・・・・。
それでも・・・・・・・。
ほんのわずかな時間だけれども、それでもこの病院に、まだこういう人もいてくれるんだと思うと、少しジーンとくるものがあった。
「お気遣いありがとうございます」と返礼。

色々と、不条理と思えることや、おかしいなと思うことには、私は患者という弱い立場に甘んじることなく、率直に素直に、あくまで一般社会通念の立場から、堂々と物申していこうと思う。
でも・・・・・。
人の心への感謝だけは忘れたくないもの。
今日はこの人のおかげで、ちょっと救われた。
ありがたい。

そして、お昼を軽く食べて、TS病院へ。
今日は放射線治療前にTG医師の診察がある。
本当は、毎週火曜日が診察日という設定なのだが、今週は治療スタートの週でもあり、来週のその日はTG医師が不在で代行の医師が診察ということから、本日、診察をしておきましょうとのこと。
診察の内容としては、まず私の体調の確認。
特に良くも悪くも何も変化がないことを告げる。
このまま、肺転移部の治療は予定通り継続していく。

そして、話題は先日のMRI検査のことについて。
肝臓の中心部に出来た新たな腫瘍はいったん無視(?)し、原発巣の胆のう部に照射する前提で設計してみたとのこと。
(この辺の判断基準はTG医師によるもので、私にはわからない)
結論から言うと、肝臓部への照射は微妙とのこと。
この肝臓という臓器の特性(静かなる臓器と説明していた)として、肺のように気軽にやりましょう!!とは言えないということらしい。
TG医師個人としては、大丈夫かと思うが、万が一、健全な肝臓部を傷つけてしまうと、肝不全とまではいかないまでも、悪くなることもあり、場合によっては命にかかわることもありえなくはないとのこと。
こういった症状が出るのはすぐに出るのではなく、3か月後から半年後くらいのことらしい。

ここで、なぜか会話が止まってしまう。
私なりに状況を察して、「それは、私の覚悟次第ということですね・・・・」と言ってみた。
すると、TG医師も「残念ながらそうなります・・・・」とのお返事。
私はひるむことなく返す刀で、「では、進める方向でご検討ください」と返答。
TG医師もあまりの即答に、一瞬、びっくりもされたようであるが、次の私の言葉にTG医師も意を決した様子。

「どのみち放っておいても、その頃の時期に私はどうなっているかわからない、『ならば、今できることをする!!』という積極策で考えていきたい」
「万が一、悪い結果になっても、それはそれで致し方ないことと受け止めることができるし、何より、あきらめもつきます」

とお伝えした。
後ろで、見守っていた看護師さんにも、一瞬、緊張が走ったようである。

この辺は特に、そもそもの私にとって、今になっての一大決心でもなんでもない。
もう、とっくの昔に、私はこの闘いそのものに命を懸けることへの腹は決まっている。
私は武器があるうちは徹底して闘う。
いや、武器を失っても、あの標準治療を見放された瞬間から、気力だけでも闘って見せるという意識が俄然強くなってきている。
それはやはり、あの山下弘子氏の患者力という言葉に代表されるように、同じ病気の方々の病気への向き合い方、医療現場や行政の実態といった、情報や知識が増えていくにつれ、私の意識も高まっていったように思える。

そもそも私は、この病気と向き合うことになって以来、自分の生命を永らえるためだけに!!という考え方はしていない。
むしろ、この人類最強(最凶)・最悪の敵である癌に、むざむざと負けたくはないという気持ちの方が大きい。
最終的に命を落とす結果になったとしても、人間の中にも、こんなに命を奪うのにめんどうくさい奴がいるということを思い知らしめてやりたいのだ。
そして、前にもどこかで述べたが、最後は私の肉体と共に火葬場の灼熱の炎で灰にしてやることこそ、私の決着の付け方だと思っている。
だから、基本的に私に、負けは無いのである。

私の強い意志を感じ取ったのか、TG医師もすぐに前向きに進める決意をしてくれた様子。
TG医師の見方としては、8月2日に採血した時の結果では、ギリギリ実施が可能と見込んでいる。
もともと、このTG医師個人としては、私のこの肝臓部への放射線照射は可能では?ということを何度か口にされてもいる。
実際には、院内関係スタッフ内での協議として、まだ統一見解が出ていないのか、難しいという反論があるのかもしれない。
私としては、一応、今日の午前中でのKY病院でも、肝臓の数値が少し悪くなっている(具体的なデータは開示されず)と言われたことも告げるが、TG医師は「ウチでも採血をしてみましょう」とのことで、さっそく来週の月曜日に『とりきり』?という扱いで検査することの指示が出される。

本当に肺とは違って、かなり慎重な姿勢。
とにかく、私は実施するという意思があるということで、後はTG医師にお任せするしかない。
しばらく私は、肺への治療に集中することにしよう。
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ジャンル : 心と身体

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プロフィール

North Wind

Author:North Wind
生年月日:1962年2月21日
性別:男
家族:妻、息子(独立済み)、わんこ(パピヨン2頭)
北海道札幌市在住

2015年12月21日。
年末の慌ただしい中、肝内胆管細胞がん(胆のうがん)、肝臓に10cm大の腫瘍、リンパ節転移、肺転移によりステージⅣと診断されました。
手術、放射線治療は不可とのことで、余命3ヶ月~半年との宣告を受ける。

しかし、2018年現在・・・・・。
抗癌剤治療にて仕事も、なんとか正常に継続し、今のところ生存しています。

追記1:2018.6.29
ここまで順調に癌の進行を抑えていましたが、とうとう腫瘍マーカーの急上昇、肺転移、肝臓中心部にも新たな腫瘍が発見されました。
最後の手段だった内服の抗癌剤の効果なしと判断され、もはや打つ手はなしと宣告されました。


追記2:2019.2.18
色々と手を尽くしてきましたが、いよいよもって『終わりの始まり編』に入ってきたようです。
大変、悔しく、断腸の想いでもありましたが仕事も退職しました。
これから、どんどん衰弱は進むでしょうが、最後の最後までこのブログは続けていこうと思っています。


どこまでできるかわかりませんが、癌と共に生きる、そして働くということ、癌になってわかったこと、学んだこと、そして私の生き様を記録に残していきたいと思います。

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